Notion for Enterprise:究極のクイックスタートガイド
Notion for Enterpriseでは、よりカスタマイズ性やコントロール性の高い管理、セキュリティ、プロビジョニングなどをご利用いただけます。エンタープライズプランのワークスペースには、豊富な機能が備わっています。どんな機能が使えるのかを把握しておくことが重要です。

- Notion エンタープライズプランを始める
- ユーザータイプの設定
- チームスペースを使った情報整理
- ワークスペース設定の概要
- 設定
- チームスペース
- メンバー
- 請求
- セキュリティ
- ワークスペースオーナーが行うその他の設定
- Notionのユーザー管理
- SAML SSO を使用したユーザー認証
- ユーザーのプロビジョニング
- ユーザーのプロビジョニング解除
- 管理対象ユーザーの可視性と制御
- Notionのドメイン管理
- ワークスペース作成権限のカスタマイズ
- 管理されていないワークスペースの表示
- 単一メンバー用ワークスペースに対するアクション
- 複数メンバー用ワークスペースに対するアクション
- ワークスペースの統合
- データ、レポート、監査
Notion for Enterpriseでは、よりカスタマイズ性やコントロール性の高い管理、セキュリティ、プロビジョニングなどをご利用いただけます。エンタープライズプランのワークスペースには、豊富な機能が備わっています。どんな機能が使えるのかを把握しておくことが重要です。
このガイドでは、エンタープライズプランで利用できる最も重要な機能のほか、生産性が高く安全で整ったNotionワークスペースを構築して組織のニーズを満たすためのベストプラクティスについて説明します。

セキュリティとコンプライアンスについて詳しくはこちら
Notionエンタープライズの、セキュリティとコンプライアンスのベストプラクティスについては、こちらのガイドをご覧ください。
ユーザータイプの設定
Notionのエンタープライズプランでは5種類のユーザータイプがあり、それぞれ権限のレベルが異なるため、使用目的に基づいてユーザーを整理することが重要です:
組織オーナーは組織レベルのコントロールを管理できます。エンタープライズワークスペースオーナーは、まず組織を設定し、組織オーナーになるか、組織オーナーを指定する必要があります。
ワークスペースオーナーは、すべてのワークスペース設定にフルアクセス権限を持つほか、新しいメンバーを追加する機能など特別な権限を持ちます。すべてのワークスペースには、少なくとも1人のオーナーが必要です。
メンバーシップ管理者は、エンタープライズプランでのユーザー管理専用に構築された役割です。ワークスペースオーナーはメンバーシップ管理者に対し、メンバー管理の責任を委任することができます。メンバーが適切なワークスペースやグループにアクセスできるよう管理するのは、多くの場合、IT部門の運用担当者や所定の部門長、管理職などです。
メンバーは有料ユーザーであり、個人用セクションを含むワークスペースのフルアクセス権を持っています。これはワークスペース参加時のデフォルトのロールであり、会社のほとんどのユーザーに当てはまります。すべてのメンバーはページの表示・作成・共有ができます。追加の管理者権限を付与する必要がなく、Notionを最大限に活用する良い方法です。
ゲストは無料ユーザーですが、アクセス権が付与された特定のページのみにアクセスでき、ワークスペースの個人用セクションは利用できません。ゲストは外部の共同作業者を対象としたもので、SSOやSCIMではサポートされません。
Notionでは、ユーザータイプの割当を極めて柔軟に行うことができます。すべてのワークスペース設定(監査ログ、コンテンツ検索、認証とプロビジョニングなど)へのフルアクセス権を持つワークスペースオーナーの人数を、小規模な管理チームに制限することも可能です。これはNotionでの成長に合わせて取り入れたいベストプラクティスです。
チームスペースを使った情報整理
チームスペースは、会社のワークスペースの中に、特定のチームまたはプロジェクトの要件を満たすようカスタマイズできる専用エリアです。チームスペースを作成すると、情報への効率的なアクセスが可能になります。
ほとんどの組織では、ユーザー全員用の全社チームスペースに加えて、各部門(プロダクト、エンジニアリング、マーケティング、カスタマーサクセスなど)用に個別のチームスペースを設けています。個々のユーザーを特定のチームスペースに追加することで、個人が自由にアクセスできる情報を必要な範囲のみに制限できます。

チームスペースの作成
Notionでチームスペースを作成するには、サイドバーのチームスペースの横にある +
アイコンをクリックするか、設定 → チームスペースにある 新しいチームスペース
ボタンを使用します。

チームスペースの統制を取る
ワークスペースの構造を厳格に管理したい場合は、設定 → チームスペース のトグルを使用することで、チームスペースの作成をワークスペースオーナーのみに制限できます。
ワークスペースオーナーによるチームスペース設定の詳細については、こちらのガイドをご覧ください。
チームスペースのメンバー追加と管理
デフォルトでは、ワークスペースメンバーに新しいチームスペースは表示されません。が、特定のチームスペースへのメンバー追加は簡単に行えます。チームスペース設定 > メンバー から、既存のワークスペースメンバーやグループを検索したり、メールアドレスを使ってメンバーを手動で追加したりできます。
メンバーがチームスペースに追加されると、メンバーからチームスペースオーナーにロールを切り替えて、追加の権限を付与することができます。
チームスペース固有の設定
各チームスペースには固有の設定(ワークスペース設定とは別個)があり、用途に応じた詳細なオプションを設定することができます。
ワークスペース内における情報の安全性確保に重点をおく組織は、次の設定をチェックして、ニーズに適っていることをご確認ください。
ページのWeb公開を無効にする — ページのWeb公開を許可するか否かを指定します。
ゲストを無効にする — 現在のチームスペースの共有相手を、ワークスペースメンバーのみに制限します。
エクスポートを無効にする — ユーザーがこのチームスペースからページをエクスポートできないようにします。
ワークスペースオーナーはニーズに合った方法で、組織のNotionインスタンスを簡単に構築できます。設定では、アクセス許可とメンバーシップ、権限、プランと請求情報、セキュリティなど、より詳細な情報を管理できます。
Notionでの作業を開始する前に、ワークスペースにどのような設定が存在し、どのように機能するのかを理解することが重要です。ここではまず基本的なことから解説し、ガイドの後半で特定の項目について詳しく説明します。

設定(ワークスペースオーナーのみ)
このセクションは最も重要な基本設定を行う箇所であり、多くの企業にとってNotionワークスペース設定の出発点となります。
ワークスペース名 — 会社のワークスペースの名前を設定します。会社名がそのまま使われることが多いですが( 私たちもNotionに設定しています)、最適なものにカスタマイズできます。
アイコン — ワークスペースのアイコン画像(通常は会社のロゴ)をアップロードします。
ワークスペースのドメイン — ワークスペース用にパーソナライズされたドメインを作成します。このドメインは、次の2つの目的で使用されます。
Webで公開されたページは、このドメイン(例:[ドメイン].notion.site)を使用して共有されます。
許可されたメールドメインメールを持つすべてのユーザーは、このドメイン(例:www.notion.so/[ドメイン]) を使用することでワークスペースに参加できます。
許可されているメールドメイン — ワークスペースで許可されているメールドメインを追加します。ここに記載されているドメインに属するメールアドレスを持つユーザーは、自動的にワークスペースに参加することができます。このドメインはほとんどの組織では、会社のメールドメイン(
acmeinc.com
など)となります。ドメインを追加する前に、ドメインに属することが確認されたメンバーが少なくとも1人いる状態である必要があります。
詳細については、下の許可されているメールドメインのセクションに進んでください。

gmail.comやoutlook.comなど、広く使用されているパブリックドメインは、許可されたメールドメインとして設定できません。
チームスペース(ワークスペースオーナーのみ)
チームスペースの一般設定では、ワークスペースに対し全体的に適用される設定をコントロールします。
デフォルトチームスペース — 新規、および現行のワークスペースメンバーが自動的に参加するチームスペースを選択します。
チームスペースの作成を制限 — この設定をオンに切り替えると、ワークスペースオーナーのみがチームスペースを作成できるようになります。
すべてのチームスペースの管理— このセクションでは、すべてのチームスペースとそれぞれの設定を管理できます。チームスペースごとのメンバー、セキュリティ設定、アクセスレベルを確認が可能です。
メンバー(ワークスペースオーナー、メンバーシップ管理者のみ)
ワークスペースオーナーとメンバーシップ管理者は、ここでワークスペース内のメンバー、グループ、ゲストを表示し管理することができます。
メンバーとアクセスの管理 — ワークスペース内のメンバー全員が適切なアクセスレベルを持ち、適切なチームスペースに入っていることを確認します。
アクセス権限グループの設定 — ページアクセスの権限やチームスペースへのアクセスを、個々のメンバー単位ではなく一括で簡単に管理します。

IdPを使用して権限グループを管理
SCIMを活用する場合は、Notionと正確に同期されるよう、IdPからグループを作成管理することをお勧めします。SCIMアプリケーションの中には、グループのインポートに対応していないものがあるかもしれません。その場合、Notionで作成されたグループは取得されません。
ゲストアクセスのモニタリング — 会社のワークスペースに現在アクセスが可能なゲストを確認し、必要に応じてアクセス許可を取り消します。

Notionへのゲスト追加
ゲストは、共有メニューからページレベルでのみ追加できます。
ワークスペースから最近退出したユーザーの確認と管理 —過去30日間にワークスペースを退出したメンバーのログを表示します。データの損失を防ぐため、退出したユーザーのプライベートページの所有権を別のメンバー(そのユーザーの上司など)に移管できます。
ワークスペースとゲストリクエストの管理 — メンバーは、新しいユーザーをメンバーまたはゲストとしてワークスペースに追加するようリクエストできます。ワークスペースオーナーおよびメンバーシップ管理者は、これらのリクエストを承認または拒否できます。ゲスト招待リクエストの詳細については、こちらをご覧ください。

IdPのないメンバーの追加
IDプロバイダー(IdP)を使用していない場合は、ここでメンバーを手動で追加・削除することもできます。
請求(ワークスペースオーナーのみ)
ワークスペースのプランと請求情報はここから見ることができ、Notionでの請求全般を管理できます。
自動請求をご利用のお客様は、こちらからプランや請求間隔(月払い、年払い)を変更できます。
営業チームを介して四半期ごとに料金調整(True-Up)を行うお客様は、専任のアカウントマネジメントチームにエンタープライズライセンスについてご相談ください。

許可されたメールドメインを有効にした場合の請求
許可されたメールドメインを介してワークスペースに追加されたメンバーは自動的に課金対象となり、エンタープライズプランの利用料金に加算されます。
セキュリティ(ワークスペースオーナーのみ)
ワークスペースのセキュリティ設定について詳しくは、こちらのガイドをご覧ください。
ワークスペースオーナーが行うその他の設定
認証とプロビジョニング
認証とプロビジョン
タブでは、ドメインの検証や検証済みドメインに属するワークスペースの管理、SAML SSO / SCIM の構成を行います。詳細については、下のNotionのユーザー管理セクションをご参照ください。
コンテンツ検索
ワークスペースのコンテンツをフィルター検索し、必要に応じてページへの権限を管理します。詳しくは、以下のコンテンツ検索セクションをご参照ください。
コネクト
NotionのAPIを使用すると、他のソフトウェアツールをNotionワークスペースに接続し、より多くの機能をNotion内で使うことができます。エンタープライズプランではツールのコネクトを管理するための追加の設定メニューがあり、ワークスペースオーナーはワークスペース内の誰がコネクトをインストールできるかを制限することが可能です。
制限なし — ワークスペースのメンバー全員は、コネクトをワークスペースにインストールできます
承認リストからのみ —ワークスペースのメンバーは、ワークスペースオーナーが事前に承認したコネクトのみをインストールできます
ワークスペースでコネクトを管理する方法について詳しくは、こちらのヘルプセンター記事をご覧ください。
監査ログ
ワークスペースで発生したさまざまなイベントの概要を示します。詳細については、下の監査ログのセクションをご参照ください。

NotionワークスペースがHIPAAに準拠していることを確認

組織レベルで設定を管理
組織のオーナーは、組織レベルでセキュリティ、データ、コンプライアンスの設定を管理できます。ワークスペース切り替えメニューに移動し、 組織を管理する
を選択します。詳細は